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いわ100、いわ100きっずを知っていますか?

所在地:〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話 :019-629-6176
FAX :019-629-6179

■取材にご対応いただいた方

岩手県教育委員会事務局 生涯学習文化課 生涯学習担当課長 久慈孝様 

生涯学習文化課 生涯学習担当課長 久慈 孝様

岩手県教育委員会事務局 生涯学習文化課 主任社会教育主事 千葉憲一様

生涯学習文化課 主任社会教育主事 千葉 憲一様

いわ100きっず? いわ100(いわひゃく)?

100冊厳選のすぐれもの選書集

小学生向けに「いわ100きっず」、中高生向けに「いわ100」はおすすめ図書100冊を掲載しています。
県内の小中学校10校の学校図書館現場を取材しましたが、多くの児童や生徒、先生方に好評を頂いているようです。

・岩手県内の一般県民(公募)、生徒・司書や先生、教委、NPO,新聞社や書店関係者が英知を集め選書されています。
・県内小中学校、一年生全員に毎年くばられており、いつでも読むことができ、また携帯性に優れています
・学校での図書購入や学内での読書推進活動、配架や特設コーナー開設などで広く参考にされています。
・「いわ100きっず」には、「東日本大震災の本」が25冊掲載されており、防災・減災に関わる読書教育でも有益です。
・大人におすすめ本+10冊も掲載し、家読におすすめ。おすすめの絵本は保育士さんや保護者の方もご覧ください。

背景・ねらい

読書推進計画の中で県の役割を果たすべく、そのねらいは次の3点に集約されています。
1)中高生を中心としたの読書離れの抑制
2)地域における取り組みへの支援
3)学校図書館の条件整備
また、これらを進める上で、東日本大震災津波への復興教育と整合性を保つこととしています。
このことが岩手県の施策の特徴として挙げられます。
(参考)「第3次岩手県子どもの読書活動推進計画」(別サイトへリンク)

「いわ100」シリーズの概要

中高生のためのおすすめ図書100選(いわ100)

・平成22年「いわての中高生のためのおすすめ図書100選(いわ100)」の選書を開始
・県内の有識者10名で作られる選書委員会と、小グループ委員会(中高2校ずつ)合計14名で選書
・選書テーマは8種、県民一般からレコメンド(書評)を公募。
・平成23年2月に最初の冊子が完成

岩手県教育委員会事務局 生涯学習文化課 いわ100

小学生のためのおすすめ図書100選(いわ100きっず)

・平成26年「いわての小学生のためのおすすめ図書100選(いわ100きっず)」の選書を開始
・県内の有識者14名で作られる選書委員会で選書。同委員会にてレコメンド(書評)も執筆。
・選書分類は絵本、読みもの、調べもの、東日本大震災の4種類。
・「いわ100きっず+10」として、大人にもおすすめの10冊も掲載されている。

岩手県教育委員会事務局 生涯学習文化課 いわ100きっず

「いわ100」シリーズは以下のサイトよりご覧いただけます。

新まなびネットいわて(別サイトへリンク)

選び抜かれた100冊

「元気な学校図書館プロジェクト」の取材で選書に関わる課題に幾度か遭遇しました。

例をあげると以下のようなものがありました。
・子どもたちに読んでもらいたい本と子どもたちが進んで手にとる本とのギャップ。
・限られた教育現場のマンパワー、時間、予算、情報の中で選書する困難さ。
・図書のリファレンスサービスや選書理由、効果などの説明

選書は図書館の生命線ですが。しかし決められた選書集があるわけでもなく、多くの有識者の労力、時間、情熱により実施されている作業です。(もちろん比例して多くのコストがかかっていると考えます)
今回の取材の中で、「100冊を選定」、「大震災の本の選定」を行う上で注力されている点を伺いました。

Q.分野別に、如何にして「100選」に絞り込まれているのでしょうか?
A.選書は選書委員会に一任されている。分野毎に25冊に集約するため、委員に主な担当学年の割り当てをし、
議論や調整が繰り返された。「いわ100」では7回の選書委員会を開催し、期間は9ケ月に及んでいる。

Q.子どもたちの「心」に寄り添う大震災の本はいかに選び出されているのでしょうか?
A.選書はどのような読み手をイメージして行うかを大切にすべきである。震災で傷ついている子どもたちの
いまやこれからの心の支えとなってほしい本を選ぶのは、心の内側にかかわる繊細で困難なテーマである。
今なお、災害に見舞われる多くの子どもたちに少しでも役立ってほしい選書。

取材後記

・選書集を維持し、改訂していくことへのニーズや期待は大きいものと思います。しかしながら、多くの労力、時間、費用等が必要となることから、実現は容易ではないものと思います。現に長年、選書サービスを行ってきた日本図書館協会は図書の選定サービスを終了しています。ビジネスベースである出版社や取次店の選定集は別として、公的機関では関係者の理解と協力がかかせません。そのような環境が想像できる中、「いわ100」シリーズは、市町村教育委員会や小中学校、高校単独ではやりきれない「選書」を県の教育行政施策として実施していることに大きな意味があり、敬意を表したいと思います。一方で課題はたくさんあると思いますが、「いわ100」の初版が発行されてから、5年猶予が経過していることも事実です。教育現場からは改訂の要望も上がっていると聞いております。是非、適切な時期に改訂し、新一年生全員に最新版を配っていただきたいなと勝手ながら思う次第です。

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